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12.膝蓋骨脱臼(パテラ)

この病気は後ろ足のひざにある膝蓋骨が大腿骨の溝からずれる(脱臼)事によって症状が出る病気です。

8割近くは膝蓋骨が内側にずれる内方脱臼です。

小型犬に多く、中~大型犬はまれで、猫では極めてまれです。

症状
脱臼しても無症状の時もあれば、そこに付着する筋肉などが異常な方向に引っ張られることによって痛みや違和感を発することもあります。

その程度(グレード)により次の 4 段階に分けられています。

[グレード 1 ]
膝蓋骨は正常な位置にあり、指で押した場合には脱臼を起こしますが、離すと自然に元の位置に戻ります。
無症状なことがほとんどですが、たまにスキップのような歩行をすることがあります。

[グレード 2 ]
膝蓋骨は通常、正常な位置にありますが、膝を曲げたり指で押したりすると脱臼してしまいます。足をまっすぐにしたり指で押すと元に戻ります。
あまり日常生活に支障はありませんが、脱臼すると足を引きずるようにして歩いたり(跛行)します。

[グレード 3 ]
通常、膝蓋骨は脱臼したままとなり、指で押したら元に戻りますが、またすぐ脱臼してしまいます。
跛行も多くなり、腰をかがめ、内股で歩くようになります。骨の変形も明らかになってきます。

[グレード 4 ]
膝蓋骨は常に脱臼した状態となり、指で押しても元に戻りません。
跛行も重度となり、骨もかなり変形し、普通に歩くことが困難になったりします。

重症化すると、前十字じん帯や半月板などの軟部組織にも障害が起きたりしますので、注意が必要です。

検査
レントゲン検査など

治療
グレードが低ければ鎮痛剤やサプリメントを投薬して一時的に緩和することもありますが、完治するためには外科的手術が必要となります。

お家で出来る日頃からのケアは、

・膝に負担がかかるので、肥満にならないように体重管理をする
・フローリングなどの滑りやすい床材は避ける
・足裏の毛が長いと滑りやすくなるので、短くカットする
・状況に応じてジャンプや過度な運動は控える

などが挙げられます。

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